ロコモとはロコモティブシンドロームのことで、何らかの理由で運動器官に障がいが起こったことで身体機能や移動機能に問題が起きた状態を指します。
具体的には立つ・歩く・座るなどの動作がしづらくなり、寝たきりや認知症などを引き起こす原因にもなります。
ロコモは要支援・要介護状態になる原因の4分の1近くを占めるため、介護予防のための対策をすることが大切です。
高齢者の場合「歩くのがおっくう」「面倒くさい」という言葉を聞いているのに「年のせいだろう」と考えて、知らず知らずのうちにロコモが進行してしまうケースもあります。
介護に携わる人は、高齢者の小さな訴えにも耳を傾けて、ロコモが進行するのを抑えなければなりません。
また、ロコモになるのは高齢者ばかりではありません。最近は車や便利な家電が一般的になり、昔ほど人が動かなくても済むようになりました。
40代・50代のうちから生活習慣病が進行しロコモにつながるケースもあります。
介護に携わる人は、ロコモが高齢者だけの症状ではないことを知り、対策していく姿勢が求められています。
ロコモの進行を遅らせ介護予防効果が期待できるのが、適度な運動と適切な栄養摂取です。
運動の習慣をつけるのと肥満防止は大切です。
高齢者の場合、外に出るのを嫌うケースや、お総菜などを買ってきて栄養を過剰にとってしまう人もいます。
レクリエーションで外へ出掛けたり、料理を通して適切な味付けを伝えたりすることも介護予防のためのロコモ対策になるでしょう。