介護のリスクを減らす対策

人間の体は、30代ごろまで筋肉の量や骨密度は最も増えていきます。
そのピークを超えれば、徐々に体が衰えていくでしょう。
体の衰えが進行していくと、思うように体が動かなくなり移動が難しい状態になります。
そのような状態が、ロコモティブ・シンドローム(通称ロコモ)です。
ロコモは、ただ歩けないというだけでなく転倒のリスクもあるので危険です。
その結果として寝たきりになることもあり、体の衰えが加速して認知機能も低下すれば自分の意志でできることは大幅に減るでしょう。
そこまで体が衰えてしまえば、介護が必要になります。

体が衰えていくことは自然の摂理ですが、ロコモ対策をすることで寝たきりになることを防ぎ、介護のリスクを減らせます。
ロコモ対策として有効なのが、運動です。
筋肉量と骨密度を維持するための運動では、適度な負荷をかけることが必要です。
部分的に負荷をかけるのではなく、全身を使います。
上半身の強化は、ダンベルやトレーニングチューブなどを用いて行う方法があり、下半身の強化は、ウォーキングや踏み台昇降運動などが効果的です。

運動をするときには、筋肉を回復させるために休息を取る必要があります。
上半身のトレーニングと下半身のトレーニングを一日交代で行えば効果が出やすいでしょう。
運動不足の人は、急に負荷の高い運動をするとかえって体を壊してしまう恐れがあるため、最初は軽い運動メニューにしておき、体が慣れてきたら負荷を高めていくのが理想的です。