ロコモと介護するうえでの対処法

ロコモとはロコモティブシンドロームの略語で、和名は運動器症候群といいます。
身体を支える骨や椎間板、筋肉などを運動器と呼びます。
ロコモは、これらの運動器に起こる障害です。
歩行や日常生活に支障をきたし、進行すると生活のなかでの自立度が低下して寝たきりなど介護が必要になるケースもあります。
原因としては主に加齢があげられ、症状の主な原因は骨粗しょう症による骨折や軟骨の変性による症状、筋力低下によるサルコペニアなどです。

ロコモには具体的な症状がいくつかあり、一つでも当てはまればロコモの可能性があります。
例えば、片足立ちで靴下がはけなかったり家のなかでつまずいたり、階段を上るのに手すりが必要なったケースです。
また、2キロ程度の重さの買い物をして帰ってくるのが困難であったり、15分程度の持続した徒歩が困難であったりした場合も、ロコモの可能性があります。

高齢者が利用する介護施設ではロコモの人も多く存在しますので、介護者はその対処法を考え実践する必要があります。
ロコモになってしまうのは運動習慣のない生活やその逆の過剰な運動、肥満ややせ過ぎなど多くの要因があり症状の重さも人によってさまざまです。
介護をする上ではその人にあった対処法が必要ですが、どんな症状でも通じるのが無理のない体操です。
例えば、スクワットやわき腹をゆっくりとねじったりする体幹運動、軸足に体重をかけて片方の足を浮かせて円を描く運動などがあります。
レクリエーションの時間にこれらの体操を組み込むなど対処するとよいでしょう。